ここでは、 タロット カードの大アルカナ12番の「吊られた男」のカードを解説します。

解釈例なども紹介しますので、自分の今の状況と照らし合わせてセルフケアしてみてくださいね。

吊られた男のカード(正位置)

男は木に逆さ吊りにされていますが、後光を背負っています。犯罪によって罰されているのではなく、生贄として捧げられているのでしょうか。表情は落ち着きがあり、自分の運命を受け入れているように見えます。

 タロット カード「吊られた男」

意味:

試練 未来のために我慢すべき時

吊られた男のカードの正位置には、上記のような意味があります。

カード解釈の例

吊られた男のカードを自分の鏡としたとき、どのように解釈できるでしょうか。ここでいくつかの例をあげてみましょう。

例①

社会人になってから8年、働いていた会社が倒産してしまった。幸いにも取引があった会社の方が再就職を世話してくれ、すぐに次の仕事を見つけることが出来たが、業種が変わってしまい今までのキャリアが一旦リセットされる形になった。周囲に年下が多く焦りがあるが、将来がある仕事だと感じる部分がある。地道に実績を出しながらキャリアアップしていきたい。

例②

私が入社する前から会社をあげて長年取り組んできたプロジェクトがある。それは画期的なサービスで、普及したら大きな利益を会社にもたらすことができると感じている。しかし、完璧を期するための長期にわたるサービス開発と改良がリソースを圧迫し、現在は深刻な資金不足に陥っている。そこで、もともと提供していたサービスに注力し十分な資金を用意しようとしている。

吊られた男のカード(逆位置)

意味:

無駄な苦労(報いのない苦労や忍耐)、無駄な我慢は止めるべき時

吊られた男のカードの逆位置には、上記のような意味があります。

カード解釈の例

例①

最初に入社した会社で長く働いたが、昇進や報奨を得ることができなかった。いつまでも努力が報われない苦しみに悩み、仕事に対するモチベーションが低下したため、思い切って会社を辞めて他の機会を模索する決断をした。生活に余裕があるとは言えない中で不安だったが、自身の価値を認めてくれる環境を求めることが重要であると考え、じっくりと転職活動に取り組んだ。幸い、働きやすくきちんと評価される職場に巡り合い、今も働くことが出来ている。

例②

サービス業に長年従事している。待遇は決してよくはないが、やりがいのある仕事なので続けることが出来ていた。しかし経営者が変わったことで職場の環境が悪化し、ストレスや不満が頂点に達してしまった時期があった。今までは生活のことに加え、同僚や顧客に迷惑がかかると考えて我慢していたが、ついに健康を損なって無駄な我慢はやめて自分を大切にするべき時だと気づいた。今は休養しながら転職活動をぼちぼちと開始している。

いかがでしたか?カードの意味を参考に、自分自身の心や行動をとらえ直す参考にしてみてくださいね。

占いとして使うのではなく、このカードには自分のことが描かれている、じゃあ自分のどんなことが描かれているのだろう?ととらえてみると、新たな視点にたどり着きやすいですよ。

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