「今気持ちがしんどいけれど、どこに相談したらいいかわからない・・・」
そんな方のために、ここではメンタルケア相談のいろんな窓口についてご紹介します。筆者自身も長年メンタル不調に悩まされていました。その際いろんなサポート先にかかった経験をもとに、体調に応じた メンタル不調 の相談先をご紹介します。現在心の不調を感じていて、どこに相談したらよいか迷っている人はぜひ参考にしてください。
①心療内科・精神科
こんな人は心療内科or精神科へ
- 心が辛くて眠れない
- 仕事（学校）に行きたくなさすぎて起きられない
- 胸がふさいでいて食欲がない
- 強い頭痛がある
- 体がひどくだるい
- 体に痛む箇所がある
気分の落ち込みがあって、なおかつ体調不良も出ていて、その状態が長期間続いている人はまず医療機関にかかりましょう。参考として、心の不調からくる体の不調をケアする病院＝心療内科、心の不調自体をケアする病院＝精神科、という区分です。
体に何らかの不調が出ている場合、かなり症状が進んでいると言っていいでしょう。筆者は食欲不振のほか、皮膚の裏側にとげで刺したような痛みが断続的に出る、おなかが痛い、起きられない、眠れないなどの症状が出ていました。
特に「眠れない」悩みは深刻で、体調やメンタルの不調を自己治癒できない状態にあるのと同義です。病院に行くとほぼ確実に診断書を出され、休職を進められるでしょう。つまり心の重症です。回復に非常に時間がかかるため、こうなる前にケアできるのが理想です。
選び方のポイントは、ズバリ「家から近いか」どうか。メンタルが不調の際は、何もかもが面倒くさいことがよくあります。どんなに素晴らしい名医がいたとしても、病院が遠くて通えず治療がストップしてしまうのは非常にまずいです。一旦通いやすい近くの病院にかかるのをおすすめします。
初診時は時間を取って聞き取りをしてくださいますが、通院時は比較的短い時間で経過観察と投薬の調整をされる感じです。そのため、簡単なメモでいいので療養中の体調の変化などをまとめておくのがおすすめです。
②寝る
こんな人はまず家でゆっくり寝よう
- 最近気分が落ち込む
- 熱はないが何となく体がだるい
- 何をやっても楽しくない
- いろんなことに興味が持てない
- 休みの日に何もしたくない
- 注意散漫になったかもしれない
- 話が頭に入ってこない
これは①に挙げたような体調悪化の初期症状に対するケア方法です。「そんなことで？」と思うかもしれませんが、体と心はつながっています。体の状態を万全にすると心の調子も戻ってきます。気持ちが下がってきたら好きなことをして気分転換するのもいいですが、とりあえずは寝ましょう。
また、食事のバランスを見直したり軽いストレッチなどで体を動かすことも重要です。ビタミンやたんぱく質などはメンタルを健康に保つことにおいても役割を果たしていることが近年の研究で明らかになりました。ファストフードが多く、糖質中心の食生活を送っている人はちょっと意識してみてくださいね。
特に繊細で疲れやすい人は、自分が疲れているサインに素直になってみてください。まわりと比べて「自分は頑張っていないのに疲れてしまってダメだ」と思わなくて大丈夫ですよ！
③カウンセリング
こんな人は相談してみよう
- モヤモヤしたままになっている出来事がある
- 行動や考え方を改善したい
- 心が傷つきやすい
- 今自分が何をしたいかわからない
①や②のように、体調に大きな不調が出ているわけではないが、気分がどちらかと言えば下向き・・・ざっくり言えば「何となくメンタルが落ちてる感じがいつもある」という方にはカウンセリングがおすすめです。日頃の心の体力づくり、というようなイメージでしょうか。カウンセリングは一部の病院でも受けることが出来るため、医療的ケアとしての側面に注目されがちです。しかし、ある程度自分のことを語る必要があったり、カウンセラーに会う負担があったりするため、緊急時の心の不調の際はカウンセリングの持つ効果を十分に感じられないと思われます。
筆者自身、療養中に何度かカウンセリングにかかったのですが、泣いてしまって自分の状況を十分に説明できなかったことがありました。親身になって話を聞いてくれたカウンセラーの方には申し訳なかったのですが、あまり活用できていなかったと思います。
カウンセラーには公認心理士や臨床心理士の資格、それ以外の民間の資格が発行されていて、さまざまな経歴のカウンセラーが存在します。法で定められた資格者ではなくても、カウンセラーと名乗ることが出来るためです。
このことからわかるのは、対人のサービスのため、どんなに知識や経験があっても、それ以前に相性の問題があり得るからでしょう。そのため、信頼できるカウンセラーにめぐりあうことは結構難しいのかもしれませんね。
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メンタル不調は心の風邪だから、ちゃんとケアしよう
いかがでしたか。筆者からいえることは、とにかく早めにケアしてくれ！ということです。誰でもかかる風邪だって、重篤な肺炎につながることがあります。筆者も子どものころマイコプラズマ肺炎にかかり、生死の境をさまよいました。
心の不調も同じです。長期間放置していると真剣に命にかかわります。周囲の目や自分の罪悪感は気にせず、治療に専念してください。今かかっていない人も、ときどき休息をとって予防に努めてくださいね。
